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相続トラブルで弁護士に依頼するメリット・デメリットを解説!

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更新日:2024年01月29日
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「相続トラブルを弁護士に相談しようか迷っている」
「弁護士と聞くだけでハードルが高く感じる」

相続トラブルに限らず、弁護士に相談・依頼すること自体に抵抗を感じる方は多いでしょう。

弁護士と聞くと「裁判」や「慰謝料請求」というイメージがあるかもしれませんが、依頼したからといって必ずしも訴訟に発展することはありません。

弁護士の役目は多岐に渡り、相談に対するアドバイスや今後すべき行動のアドバイスを提供することも弁護士の仕事です。

そのため「悩んでいる問題に対して聞いてほしい」という場合でも気軽に相談にのってくれます。

本記事では、相続トラブルで弁護士に相談しようか迷っている方のために、弁護士に依頼するメリット・デメリットを解説します。

弁護士への依頼以上に気にしなければならない相続のこと

弁護士へ相談しようか?もしくは依頼した方がいいのか?と迷っている方は、まずは遺産相続に関する手続きを理解しておく必要があります。

相続手続きは相続開始から10ヶ月以内に完了すること

基本的に、相続手続きは相続開始から10ヶ月以内に、すべての手続きを完了しなければなりません。

特に、相続開始から3ヶ月間は熟慮期間になるため、以下のことを決めておく必要があります。

  • 財産をどのように相続するのか
  • 相続放棄を選ぶのか

この後、相続をすると決めた場合においても、遺言書や遺産分割協議に留意する必要があり、相続の方法ごとの手続きをしなければなりません。

被相続人の財産が不明な場合は、財産調査を行うことになるでしょう。

まずは、相続に関する流れをある程度理解してから、弁護士に相談・依頼すべきか考えることをおすすめします。

弁護士への相談はいつからでもOK

「じゃあ、いつからだったら弁護士へ相談していいの?」という疑問に対しては、いつからでも問題ありません。

弁護士であれば、相続に関する困りごとの相談から相続開始後の手続き一任まで行ってくれます。

遺言書が残されている場合も、弁護士が入って手続きをしてくれるでしょう。

被相続人が遺言書を作っている場合においては、内容にそって相続手続きが進みます。
遺言書がない場合は、法定相続分か相続人同士での遺産分割協議で決定します。

しかし、誰がどの財産を受け継ぐのかや遺留分について理解しておかないと、相続人の誰かが不利益を被りかねません。

特に、限定承認や相続放棄を選ぶ際は、判断を間違えると大きなリスクを伴う可能性があるため、弁護士による適切な判断が必要になります。

相続手続きを弁護士に依頼するメリット

相続手続きを弁護士に依頼するメリットは、以下のとおりです。

弁護士なら相談者の代理として手続きを一任できる

弁護士は、相談者の代理人となって一連の手続きを行ってくれます。

相続手続きはお金が関わってくるので、トラブルに発展する可能性があるでしょう。

たとえば、相続人間の話し合いでなかなか合意が得られなかったり、遺言書の内容で誰か一人が不利になってしまったりと、争いのもとになることはたくさんあります。

一度勃発したトラブルは、自己解決するのが難しいもの。

こうしたときに頼りになるのが、弁護士です。相談者の代理になって、法律に則った異議の申し立てや最適な解決方法を提案してくれます。

遺言書の作成も手伝ってくれる

弁護士は、相続人だけではなく被相続人にとっても頼りになる存在です。
被相続人が遺言書を残す場合においては、弁護士に相談することで遺言書の作成方法や相続の指定方法を教えてくれます。

遺言書の作成は、基本的に公正証書遺言を優先することがありますが、具体的な内容や遺留分の知識がないまま作成してしまうと、後に相続人間で揉めるおそれがあるでしょう。

弁護士に依頼することで、後に発生しそうなトラブルを未然に回避できるので安心といえます。

相続手続きを弁護士に依頼するデメリットはあるの?

デメリットとは言い切れませんが、相続手続きを弁護士に依頼することで次の点に注意しておくといいでしょう。

相続の途中から依頼すると解決に時間を要してしまう

弁護士への相談・依頼を相続手続きの途中から行うことで、一連の流れを一から説明する必要が発生してしまい、いくら弁護士といえども解決に時間を要してしまうかもしれません。

仮に、紛争に発展してしまった相続は、どの部分が原因なのか把握しにくくなるでしょう。

相続の期間は決められています。スムーズな手続きを行うためにも、弁護士への依頼は、相続の問題が勃発する前に行うことをおすすめします。

弁護士へ依頼する費用がかかってしまう

弁護士に依頼することで、費用がかかります。

相続手続きを依頼した場合の弁護士費用の相場は、以下のとおり。

  • 相談料:5,000円前後(初回相談を無料で行っているところもあり)
  • 着手金:30万〜40万円程度
  • 報酬金:事務所による(大体は獲得分の数%)

上記以外にも、弁護士が移動や宿泊で利用した分の実費や手数料がかかるでしょう。
不安な場合は、事前に見積りをとってみてください。

相手側に弁護士がいる場合は、紛争が長引くことも

相談者のほかに相続人の誰かが弁護士をつけている場合は、弁護士同士の主張が衝突してしまい、紛争が長期化するおそれがあるでしょう。

そのため、期待どおりの結果が得られない可能性も理解しておいてください。

まとめ:相続手続きが不安なら弁護士へ相談する価値あり

相続手続きは非常に複雑で、専門知識を要します。
仮に、知識があっても相続人同士の話し合いがこじれてしまうと手続きが難航するおそれがあります。

相続に悩んだら、早めに弁護士のサポートを受けることをおすすめします。

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