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【弁護士監修】再婚の際に義母が私の連れ子との養子縁組を拒否している

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弁護士 古閑 孝 アドニス法律事務所

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更新日:2018年12月29日
再婚の際に義母が私の連れ子との養子縁組を拒否しているのアイキャッチ

最近では、3組に1組が離婚しているなどと言われておりますが、年に約20万件以上が離婚しているというデータもございます。離婚により母子家庭から再婚する際に相続の相談例をご紹介します。

私は母子家庭で、高校生の子どもが2人います。

この度、ご縁があって再婚することになりました。相手の男性(Aさん)は次男で初婚です。再婚にあたり、Aさんの母親が私の子どもとAさんの養子縁組に反対して困っています。

反対の理由は、「私の連れ子が孫(Aさんのお兄さんの子)より年上なので」と言っているようですが、そういう状況だと何か不都合が生じるのでしょうか。

取ってつけたような理由には納得できておらず、おそらく遺産相続の件ではないかと思っています。別に財産目当てではないですし、心配なら遺言書を残せば解決するのかと思うのですが、それとも他に何かあるのでしょうか。

こういったご相談も少なくありません。

本当の理由は、Aさんのお義母様に聞かないと断定はできませんので、あくまで推測となりますが、孫の年齢での反対とは理由としては考えにくいので、相談者の方が想像してらっしゃるような遺産相続問題が養子縁組を拒む理由なのかもしれないですね。

血縁関係でも揉めることは少なくない

血の繋がった子や仲の良い兄弟姉妹でさえも、遺産分割問題で揉めてしまい絶縁関係になることは少なくありません。ましてや、血縁関係のない子供に苦労して築いた自分の財産を渡すことを良く思わなくても不自然ではありません。

養子縁組をするかしないかは、相談者の方とAさんで決めるべき事で、第三者が介入すべき問題ではありませんが、将来の姑となるAさんのお義母様との関係を考慮すると、全く無視するのも難しいでしょう。

遺言を残せば解決するのか

相談者の方がおっしゃる通り遺言を遺した場合、遺言書でどのようなことが出来るのでしょうか?

まず、相続問題において被相続人(故人)の遺言書の存在はとても重要です。遺言書は故人の最後の意思を尊重出来るものですから、非常に強力な効力があります。その遺言の内容によって金銭的な利害関係が発生し、遺産争族(相続争い)に発展するケースも多いのです。

そもそも民法では、相続人となれる人を被相続人(故人)の配偶者と血族に限定しており、これを「法定相続人」と言います。「法定相続人」であっても割合が一定ではなく、配偶者・子・親・兄弟姉妹と優先順位や比率を定めています。

故人が遺言書に託した最後の意思は尊重されるべきものであると同時に、民法では少ない相続分しか受けられなかった相続人に対して、最低限の相続財産を相続出来る権利・比率を定めています。これを「遺留分」と言います。

なお、この遺留分が認めれれるのは、配偶者・直系卑属(親子関係のうち子・孫などの下の世代)・直系尊属(親子関係のうち親・祖父母など上の世代)に限定されています。

※養子縁組は、通常の親子関係と全く同じ扱いになります。

ケース1 先にAさんが亡くなってしまい、その後お義母様が亡くなった場合

お義母様より先に仮にAさんが亡くなってしまった場合、養子縁組をしてありお義母様が遺言書を残していても、Aさんが受け取るはずだった相続する権利が養子縁組になった子たちに引き継がれます。(代襲相続)

その子たちが遺留分を主張すれば最低限の相続財産を貰うことが可能になっています。もちろん、

相続放棄という手続きも可能ですが、事前に相続放棄の手続きを行うことは出来ませんので、その相続が発生したのを知ってから3ヶ月以内に相続放棄の手続きをする必要があります。

ケース2 お義母様が亡くなった時に、Aさんがご健在の場合

通常通り、お義母様の相続分をAさんが受け取ることが出来ます。相談者の連れ子2人が養子縁組していれば、その後Aさんが亡くなった際に法定相続人となりますので、最終的には引き継がれることになります。

最後に

お義母様の反対理由が相続のことであれば、あなたにとって感情的に穏やかではないかもしれませんが、お義母様の気持ちにも変化があるかもしれません。養子縁組を急いで、関係が悪化することが心配なのであれば、少し静観してみるのはいかがでしょうか?新しい生活が円満でありますことを願っています。

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古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

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