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金融、システム開発など専門性が高い分野に精通する、麹町の弁護士先生にインタビュー。のアイキャッチ

金融、システム開発など専門性が高い分野に精通する、麹町の弁護士先生にインタビュー。

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2017年12月15日 公開
金融、システム開発など専門性が高い分野に精通する、麹町の弁護士先生にインタビュー。のアイキャッチ

東京都の弁護士先生の数は、全国で考えると、約46%の数を占めているそうです。
その中でどの弁護士先生に相談や依頼するかについては、ユーザーの判断によりますが、インターネットが普及している現在、弁護士先生も近い存在になってきたのではないでしょうか。

今回インタビューをうけてくれたのは、麹町アセット法律事務所の勝部泰之弁護士先生です。

勝部先生は、金融関係の会社で勤務経験があり、システム開発関係の知見が深く、今年麹町で独立をされた弁護士です。
これからの時代、専門性も必要になってくるとお考えの先生に、勝部先生の人柄、専門分野のスペシャリストとしての在り方やご見解を中心にインタビューしました。

麹町アセット法律事務所 勝部泰之 弁護士
麹町アセット法律事務所 勝部泰之 弁護士

 

■麹町アセット法律事務所に関して

---まず、麹町アセット法律事務所の特色、強みを教えてください。

うちの事務所は、離婚や交通事故などはほぼ全くやっていなくて、受任事件の内容もある意味偏っていると思います。それは、あまり私が経験していない案件を受けるというのは、お客さまのことを考えると余りよろしくないという考え方からで、集客をしない事件についてはそもそも依頼自体が全くないですね。

反面、例えばインターネットに関することとか、システム開発や金融に関することとか、他の先生があまり積極的にやっていないことが得意で、集客していると自然とそういうお客さまが増えてくるんですね。ですので、その分野の経験も自然に増えてくると。
実際、例えば現在ある金融スタートアップの顧問をやっているのですが、金融は面倒なので、ということで他の先生は結構断るらしいんですね。そういったご相談をそのままご依頼して頂くと、自然とそういうお客さまが増えてきて、そこの部分の経験も自然に増えてくると。それが自然と専門分野と呼べるものになっていると思います。
あとは、相続や事業承継についても比較的処理件数が多いので、もう一つの事務所の柱になっています。

---最近ですと、どのようなご相談が多いですか?

まずは金融に関することが多いですね。
これは事業者側もそうですし、投資詐欺など消費者被害に関することもそうです。
あとは、インターネット関連も多いです。ただ、インターネット上の名誉棄損や削除請求はそれほど多くなくて、オークションサイトでのトラブルやECサイトの運営に関することが多いですね。
あとは仮想通貨取引所との間のトラブルとか。
実は、今年金融庁に登録されたある仮想通貨交換業者の登録申請に関するお仕事をさせて頂いたことがあったので、仮想通貨やトレーディングシステムに関することはかなり詳しく勉強する機会がありました。
それがそのまま役立っていますね。

---弁護士になってから、金融関係の会社でのご経験を?

そうですね。
元々は一般民事の事務所でずっとやっていて、そのあとに企業法務をやって、海外留学をして、そのあとですね。
弁護士として働き始めた当初はそれほど専門性っていうものは意識しておらず、とにかくたくさん事件を手掛けて経験を積もうと考えていたのですが、段々と自分の中で「これは得意」「これは苦手」というのが出てきました。
方向性としてはその苦手なものを克服するか、もう自分の所には得意なものしか来ないように工夫するか、どちらかになるとは思うのですが、私の場合は自分の興味のある分野に集中していこうと。
それで留学したり、企業内弁護士の経験をして、今に至るという感じです。

---そうなんですね。独立して事務所を持ちたいという思いはあったんですか?

これも結局、専門性をどんどん突き詰めていったら、独立してやったほうがいいかなと。
会社や法律事務所の中にいて特殊なことをやっていてもお客様側から見たらわかりづらいので、「自分はこういうことが得意で、こういうことをやっていきたいです」ということを突き詰めていったら、自然の流れで独立したいと思うようになりました。

麹町アセット法律事務所 勝部泰之 弁護士

 

■勝部泰之弁護士について

---勝部先生が、弁護士を目指した理由、キッカケって何ですか?

法学部に入学して、最初は弁護士になりたいとかというのはあまりなくて、卒業して社会人になったあとに、いろいろ仕事をしていく中で何か資格が必要だなと強く思ったんです。
その当時は自分の適性は全く分からないので、ある意味直感的なところもありますけれども、今にして考えると実際その直感はそんなに外れてはいなかったかなと思っています。

---法律は自分の好きな分野というか、興味を持っている分野でもあったのですか?

自覚していたのは活字の処理が得意ということと、本好きだったということですね。
小学校の頃は学芸会で渡されたセリフを一冊丸ごと覚えてしまったり、本を読んでいて気が付いたら朝だったとか。ただそれをどうやって自分の仕事に生かしていくかっていうところまでは考えていなくて、何となく法律は向いていそうかな、という程度です。

仕事をしていく中で個人的にプログラミングに興味を持つようになって、システム開発とか仮想通貨に関することをやってみると、自分が興味を持つようになった分野はある意味似ているなと気が付きました。
話を整理していって、法律だったら文章に落とし込む、プログラムだったらコーディングしていくと、それできちんと動くのか、漏れがないかっていうことを全体を考えながらやっていくのがたぶん好きだったんでしょうね。

---先生の苦労話、とても大変だったなという経験、印象に残っていることはお仕事の中で何ですか?

やっぱり一つ一つの仕事をやり切るというか、終わりのところまできちんとやって見ないと分からないことがたくさんありますよね。
その中には様々な苦労もありました。
最初に話を聞いて「これは勝つな」とか、「これはたぶん、こういう結論になるな」っていうのが何となく自分の中でイメージできて、リアルの世界でそれをトレースしていくということになるのですが、結論はともかく、そのプロセスについては、想像もしていなかったことがたくさん起こっていたなと。

そういったときに、いかに粘り強く仕事ができるか、というのは結論を左右すると思っています。事件を受任すると、色々なことが起こったり、色々な人が急に色々なことを言いだしたりと、そういったことがあるのですが、そこでいかに耐えられるか。もともと、ほとんどの人は紛争状態自体がストレスなんですね。
ですから、自分の方で最初に決めたことにいかに忠実にいられるか、何が起きても自分の方では絶対に変なミスをしないぞと。
あとは、言うべきことは言い続けると。
粘り強くやっていると、自然とイメージした通りの解決に近づいていくという考えですね。
今はそういう感覚が分かっているのですが、最初のうちは紛争自体がストレスになって、心が乱れてしまうことがありましたね。

---専門性をもつというところで、苦労や大変なときはありましたか?

最初に苦労したのは、どこに専門性を置いて仕事をしていくかというのが、そもそも分からなかったという点です。
やはり最初に様々な事件をやるというのは、良い面はいろんな下地が広くなったり、応用力が効くようになるとかっていうのはあるんですけれども、ある意味、器用貧乏になってしまうところもあります。
そうすると先が見えないというか、毎回毎回違う話をやっているな、みたいな、最初はそういうところで苦労しました。

特殊な社会人経験があったりとか、色が付いている方はそれが強みになると思うのですが、自分の場合はそれがなかったので。
仕事をしながらそれを伸ばしていくっていうのは結構大変でした。
これはこれから弁護士になる方にも当てはまると思うんですけれども、特に新卒や、ロースクールで、あんまり前の経験がなかったりっていう状況は今も昔もありますよね。
法学部を卒業して、法科大学院に行って、そのまま他の経験を積めないまま弁護士になると。
最近だとなかなかイソ弁の経験も積めないという状況もあると聞きます。
自分の方向性を決める事件との出会いみたいなものに巡り合えないとなると、「自分って何?」っていうことを積極的に考えないといけないと思います。

麹町アセット法律事務所 勝部泰之 弁護士

---なるほど。弁護士の数が多いですから、専門性をだしてもいいと。

そうですね。
ただ、ポテンシャル高めな方が多い世界なので、その中で「これはどう考えても他の人より優れているだろう」という色を出していくのは大変だと思います。
みんなスタートは一緒ですが、そこはやはり苦労しましたよね。

---逆に、幅広い分野もやっている弁護士先生もいますが、比較するとどうですか?

時代の流れもあるとは思いますが、今は、どんどん一個一個の事件処理がマニュアル化されていて、交通事故もほとんど全部、一冊の本ができるぐらい基準も事例もあって、それに沿って処理がされていると。
昔は弁護士が法廷でワーワー議論しながら決めていたことが、段々定式化されてきて、どの弁護士がやっても一緒になってくると。
というより完全に定式化してしまうと弁護士自体要らないですよね。
事件類型の整理や、あてはめまでAIがやってしまうということになると、定型的な事件の市場は確実にシュリンクしていくと思います。
そういう状況で目立っていくためには色々な要素が必要になってくると思います。

昔は弁護士といえば土地に付いて、その土地のあらゆる困りごとをすべて吸収していくというビジネスモデルでしたよね。
そうすると、特殊なことばかりやっていると十分な集客が見込めないと。また、弁護士たるもの依頼された仕事は断ってはいかん、という価値観もありますよね。
でも、今は色々な媒体がありますから、自分の得意なことに絞って集客をしていくことも容易になってきています。
そうやってアピールする要素が生まれるからこそ顧客は選びやすくなるのではないかと考えています。

---確かに、そうですね。

そこは今後、本当に意識していったほうがいいのかなと思います。
お客様の求めるものも段々と変わってきていて、やっぱり昔みたいに全部弁護士にお願いしてというよりも、ある程度ご自身で調べられて、こうしたいとか、こうなるっていうのはある程度分かってきて、その中でできないことがあるからいらっしゃるわけじゃないですか?
そうすると選ぶ方としては、自分がお願いしたいことを専門にやっている弁護士を探しますよね。
昔みたいに弁護士だったら誰でもいいみたいな感じではなくなって。特に東京は本当にこれだけ人数がいるので。

---お客さんの求めるニーズも変化している時代ということですよね。

たぶん今後10年とか、もっと変化は大きいと思います。

---やはり先生の中で専門性を出していくことは、今後の弁護士の傾向として強くなっていくと思いますか?

ただ、「自分はこう」という固定観念を持つのも危険だと思っています。
ある程度、社会のニーズに対して柔軟にというか、それは専門性に相反するかもしれませんが、でも確実に変わってくるわけじゃないですか?
例えば経理の世界では、かつては電卓を駆使して正確に足し算できる人が重宝されていたわけですが、今はそういうのは新卒でもエクセルを使えば簡単にできるようになっていて。
その技能がいくら凄くても、労働市場でいらないよってなったら職を失うわけで。
弁護士の世界も、これだけコンピューターを使ってできることが増えてくると、求められる能力というのはどんどん変わっていくと思うんですよ。
そこはもう自分なりに仕事をやりながら見ていないといけないのかなと。
最初から自分で決め打ちをして「これをやるんだ」っていうのは、専門性とは違うかなと。
「これ以外はやりませんよ」とかっていうのではなくて、やはりお客様がこうしたいんだというのと、これとこれが足りないっていう現実のところを、どうやって埋めていったら最短距離になるのを見つけていくと。
あとはそのためのツールとしてお客様が私を選んでくれるかどうかだと思っています。

---なるほど。

その辺の柔軟性は持ち合わせていないと、なかなかお客様も話していてシックリこないというか、自分のやって欲しいことと全然違うことをこの人はやろうとしているなっていう風に感じたりとか。
実際そういうことを言われる方は結構いらっしゃる気はします。
なんか弁護士がどんどん違うことをやろうとするとか、言いたいことが伝わらないみたいな。

---お客さんとの間がうまくいかないみたいな。

自分もそこは毎日勉強と考えていて、弁護士の方はもっと柔軟になったほうがいいと思います。
ただ、お客様に引っ張られて法律的に無理な主張をするというのは、全うなリーガルサービスを提供する以上はやはりマズイわけで。
限られた時間でいかに方針を理解してもらうかですよね。その部分の意思統一ができないままに事件を受任するというのはできないので。
でも、やはり仕事のご依頼を頂いてなんぼの世界なので、、、

---お客さんのニーズに合わせるというのも必要だと。

そこはやっぱり合わせていかないといけないと思います。
お医者さんでも一緒だと思いますが、「もうこれは、これしかやり方がない」というのではなくて、お客様の言っていることが合理的な選択肢の範囲内であったら、そのとおりにやって行くのも、やっぱりサービスなのかなと思います。

---確かに。話は変わりますが、先生はご趣味は何ですか?

趣味は金融にいたというのもあるのですが、実は数学がすごい好きになって……。
クオンツっていう、デリバティブの価格計算をしたりとか、金融商品の組成をしたりとかする職業があって、やっていることを見ていると数学って本当に面白いなと。
あと、プログラミングをしていっても結局、発想の根本は数学なんですよね。
プログラミングも、例えばマルコフ連鎖モンテカルロとか、結局こういう感じで探索していくと最適解が見つかるということで、合理的な発想の基礎になっているのが数学なのかなと。
ゲーム理論とか、仮想通貨に応用されている暗号学もそうですが、合理的な物事の考え方というか、整理の仕方っていうのは仕事にも生きてくるわけじゃないですか?
今更ながらに、数学ってロジカルな科目の基礎というか、王様だなって思います。
あとは仮想通貨周りのプログラミングですね。C++とかPythonとか。

麹町アセット法律事務所 勝部泰之 弁護士

---今話題ですね、仮想通貨。

私も去年の今頃は仮想通貨って何っていうレベルで、全然分からなかったので、まずは社内でLinux用意して実験してみたり、リアル環境ではやりませんでしたがマイニングしてみたりとか。
あとは仮想通貨と言えばブロックチェーンなので、MySQLとか、他のデータベースとどう違うのかという、かなり根本的なところから勉強しました。
はっきり言って弁護士が何をやってるんだという感じですが、分からない業務のコンプライアンスはできないですよね。
仮想通貨交換業も金融庁がガイドラインを出しているので、それを読めば一応の対応はできるのですが、深く知って分かることも色々とあって。
結局、休みの日も出勤して会社で実験したり勉強したり、それが弁護士としての業務で社内規程作ったりするときに活きてくると。

---それもちゃんと弁護士が把握しないといけない部分でもあると。

ある程度は。
やっぱり、それが強みになっていくと思うんですよね。
特に弁護士さんって自分に限らず本当に探求心旺盛な方が多いですよね。例えば原発もそうだし、環境問題もそうだし。
「俺は法律家だから、これは関係ない」じゃなくて、「今、自分が扱っている案件ってどうなのかな?」っていう、単純な知的好奇心というか、そういうところが分かってくると説得力が違ってきたりするので。
趣味を聞かれて結局仕事の話になってしまい申し訳ないです。
あとは英語ですね。
留学する前はほとんどダメだったのですが、英語ができるようになるとまた世界がガラッと変わりますね。

---留学の経験からっていうことですよね。

留学の時は、もう授業に追いつくだけで精一杯だったんですけど、卒業するとそれに縛られる必要はないわけで。
知的好奇心に任せて色々な知識が吸収できますよね。
例えばビットコインの開発コミュニティの会話は全部英語なので、それを読んではじめて理解できることもあると思っています。

---お仕事の時間やプライベートの時間も使って、そういう数学とか英語の勉強をされていると。

そうです。
自分がハマるものハマらないものって、結局得意かどうかで決まっているのかなと。やっぱり上手くなるものってハマるじゃないですか?
例えば、私はゴルフに全然のめり込めなかったんですよね。上達できないとその先がないので、全然面白くないなと。
今のところ、自分が得意なことと好きなことが幸いにして一致していて、仕事をしていてもあまり苦ではないし、その仕事の延長で、追い立てられている仕事とは別に、もっと深く知りたいなっていうことをいろいろ調べたりとかっていうところですかね。
あとはホームパーティーとかは結構好きかもしれないです。
趣味らしい趣味といえば(笑)。

---いいですね(笑)。

本当に仲が良い友達同士とか。
やはり留学している時にそういうのがあったからかもしれないですが、たこ焼きパーティーとか (笑)。
あとはドライブしたりして、どこかに行ってバーベキューみたいなことをやったりとか、すごくリラックスできるし、面白いし、自分で料理したりするのも楽しいので。

麹町アセット法律事務所 勝部泰之 弁護士

 

■お仕事に関して

---先生の仕事の中で大切にしていること、気を付けていることは何かありますか?

やはり仕事でダイレクトに求められてくるのは結果とスピード、それと柔軟性だと思っています。
「これはこうするんだ!」って決めつけるんじゃなくて、どこがゴールなのかなっていうのを、まずきちんとお客様と意識合わせするっていうのが絶対に大切だと思います。
スピードも重要だと思います。
やっぱり、お客様は不安だと思うので。

基本的にうちは、受任した方には一週間ごとに必ずご報告するようなかたちで、メールなり、なんなりのご指定の方法でするようにしています。
それをやっていると、一週間の中でそれなりにご報告できるようなものがなくて、「何もありませんでした」っていうのもよろしくないので、自然と、できることは早めに前倒しでやっていこうと。
それ自体が「ちゃんとやってくれているんだ」という風に伝わって、全体がうまくいくように感じています。
一生懸命やるというのは当然の前提ではありますが、報告が定期的である点は、「他の先生とちょっと違うね」って言われることがありますね。

---お客さんから言われるっていうことは本物じゃないですか。

ありがとうございます(笑)。
弁護士の方では、「事件が解決に向かっている」って風に分かっていても、報告しないとお客様に全く伝わらないですよね。
「最終的に説明した通りになったからいいじゃないか」っていうのも、そうかもしれないんですけれども、そこはそんなに手間でもないはずなので、ある程度、密にやっていくっていのもサービスなのかなと思います。

---ありがとうございます。次に、金融関係の経験がある勝部先生の目線で考える、遺産相続問題についてのお考えを教えて頂ければと思います。

金融に限らず、例えば節税だとか、いろんなセールス文句ってあるじゃないですか?
それを見ていると、やはり売る側の論理がすごく先行しているなっていうのがあって、例えば「この金融商品を買うと節税になりますよ」など、「それって税金は安くなるかもしれないけど、資産も目減りしてますよ」というようなものを平気で売るんですよね。
投資信託もすごく手数料が高くて、これでどうやって利益が出るの、っていう。
富裕層の方って、タワーマンションとか、航空ファンドとか、色々な節税スキームの営業を受けていて、個別の商品はいいのですが、最終的に遺産を相続するってなったときに、結局これって得だったのかなっていうのが割と多い印象です。
士業の方については、どうしてもサービスが硬直的なのと、あとは民事信託とか、良い制度なのに浸透していないなと。そこは士業の発信力不足だと思います。
使い方次第で、生前の財産管理がすごいやりやすくなったりとか、承継もスムーズに進められるようになっているとか、その辺は今後どんどんニーズは出てくるかなと思っています。

麹町アセット法律事務所 勝部泰之 弁護士

---確かに、そうですよね。

そこは本当に、士業だけでなく、金融、不動産の分野の専門家も含めて、何がいいのかっていうのを、再定義するという流れになるべきなのかなと思います。
そもそも通貨や決済の在り方自体が変わってくる中で、相続だけそのままでいいというわけにはいかないと思っています。相続に関する士業のプラクティスって、ここ数十年余り変わっていなくて、若干の流行り廃りはあるんですけれども、でも基本は何も変わっていないなと。

例えば、交通事故の事件処理が各人バラバラだと、どうしても不公平感が出てきますが、相続に関しては自分の資産ですからね。本来、一番自分の自由にできるものであるはずだと思っています。
ですから、そこを知識がないからこれができないとか、知らなかったからできないっていうのを、できるだけ無くしたいなっていうのは考えています。

---もっと他の専門家にもアドバイスをもらったりとか?

そうですよね。
決まり切った解決を押し付けるのではなく、お客様に対して「こうすればできますよ」と。
そういう考え方は、企業法務だとスタンダードになっていますが、それは相続や他の一般民事事件もそうで。そのような姿勢が、今後はいろんな分野で必要になってくると思います。

 

■最後に

---弁護士歴10年を振り返ってみて、いかがでしたか?

我ながら、ちょっと雑多だったかなという気もします(笑)。
留学した時期も遅めですし、そもそも金融やシステムに興味を持って仕事をしている弁護士というのも少ないので、珍しいと思います。
それは自分の知的好奇心や、周りから求められているものに従ってやってきた結果ですし、好き勝手やっている割には仕事も頂けているので、結果オーライかなと思っています。

---今後の先生のビジョン、方向性は、どのようなイメージですか?

やはり社会の求めるものに対して柔軟に、率直に対応していきたいです。
専門性をもってというところは当然あるんですけれども、あんまり自分はこうだっていうふうに決めつけ過ぎるのもどうなのかなっていう。
やはり根本的には依頼者があっての仕事ですから、お客様にとっていかにベストな形で解決するのか、ということをこれからも追求していきたいと思います。

麹町アセット法律事務所 勝部泰之 弁護士

---ありがとうございます。最後に、このインタビュー記事を見てくれた方、相談に来られる方に一言メッセージをいただければと思います。

色々なシチュエーションでこれをご覧になっている方がいると思いますが、何か困りごとがあって弁護士を依頼したいと考えている方には、やっぱり事件の種類や弁護士の個性を見て選ぶとよいのではないかと思っています。
昔だと弁護士は事務所のウェブサイトに顔写真も載せないし、ソーシャルなんて論外、というのが普通だったと思いますが、自分は出せる情報はオープンにしていってお客様に選ぶ材料を提供していきたいなと考えています。
そういった点をオープンにするのもサービスの一つだと思っています。

依頼者と弁護士のミスマッチは、双方にとって良くないことなので。
それで、自分のインタビュー記事とか、ウェブサイトやブログを読んで、もしかしたら合うかもしれないなっていう感じで問い合わせていただけるのであれば、こんなに嬉しいことはないですね。

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勝部 泰之 (東京弁護士会所属 / 麹町アセット法律事務所)

海外留学や証券会社の勤務の経験から、リサーチやM&A、システム開発案件、事業立ち上げや資産管理、著作権、金融関連法規、遺産相続関連の問題解決に強みを持つ事務所であります。 専門的な分野に特化した法律家として、お客様の問題解決や事業の成功にご尽力いたします。 私のホームページを見て頂いて、是非お気軽にご相談いただければと思っております。

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中立的な立場として専門家様と連携し、お困りの皆様へ役立つ安心で信頼出来る情報を発信して参ります。

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