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【弁護士監修】過労・パワハラ・セクハラによる自殺遺書

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弁護士 内藤 政信 優和綜合法律事務所

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更新日:2018年12月29日
過労・パワハラ・セクハラによる自殺遺書のアイキャッチ

過労やパワハラ・セクハラによる自殺が社会問題に。

過労自殺は、長時間の残業や休日が取れないなどの勤務を強いられる結果、精神的・肉体的負担から、過労が原因で自殺することを言うが、多くは、職務上の優位性を背景にして、上司の暴言が繰り返される結果、自殺が選択される。

したがって、過労自殺は、パワハラによってとどめを刺されている。

セクハラ自殺は、上司から職務上の優位性を背景にして、執拗に性行為を強要されることが原因で、自殺に追い込まれる。

パワハラと関係している。

それぞれ遺書が残されることも多いのだが、公開された遺書はほとんどない。

なお、平成26年11月1日から、過労死等防止対策推進法が施行されたばかりである。

以下に、公開された遺書の一部を引用する。

34歳 男性 会社員

身勝手なことしてすいません。

色々悩みましたが、自殺と言う結果を選びました。仕事の上で悩んでいました。

入社して13年ほどになり年数と実力のなさのギャップは、日々感じていましたが、係長に教えてもらうには手遅れで、雑談すらなくなり、もうどうにもならなくなっていました。

恥ずかしながら最後には、

「存在が目障りだ、いるだけでみんなが迷惑している、お前のカミさんも気がしれん、お願いだから消えてくれ」とか

「車のガソリン代ももったいない」

「どこへ飛ばされようと、俺がお前は仕事をしないやつだといいふらしたる」

など言われてしまいました。

もう情けなくて、なにからどうしていいものかわからなくなり、元気もなくなり、自分の欠点ばかりを考えてしまい、そんな自分が、大嫌いになってしまいました。

先月からふと「死にたい」と感じていましたが、

・・・中略・・・

係長には、「お前は会社をくいものにしている、給料泥棒」と言われました。

このままだと、本当にみんなに迷惑かけっぱなしになってしまいます。

・・・中略・・・

所長の期待を裏切ってすいません。またこの忙しい時期に勝手な事をして本当にごめんなさい。本当にご迷惑おかけしました。

申し訳ありませんでした。

26歳 女性 会社員

自殺する直前の走り書きメモ

朝早くから夜遅くまで会社にいて、行動を管理され、周囲から厳しいことが言われる状況の中で、「自分」がなくなってしまいました。

自分がどんな人間で何を考え、何を表現すればいいのかが分かりません。

もう少し、強い自分でありたかったです。

支店長に見切られたようです。

自分の担当を全て取り上げられて。支店長に異動願いを届け出たことを報告した前後

「うそつき」「お前が嫌いだ」と言われました。

私は、周囲の人にこのことを話していません。

ですから、私に万が一の事があったときにおそらく

以下はない

彼女は、朝6時半に家を出て、帰宅は午前1時頃という日がずっと続いていた。

また支店長のパワハラがひどかった。飲酒を無理強いしたり、

支店の飲み会に出席しなかった女性社員に電話して、「彼氏と一緒だったんだろう、今から来い」と命じたりすることが、平素からある人物だった。

過労自殺岩波新書より引用

20歳 男性 消防士

家族宛て

20年間と11カ月、育てていただき本当にありがとうございました。

私は、もう疲れました。

でも、生まれ変わっても、またこの家族で一緒にいたいと思います。

職場宛て

この結論にいきつくまで、とても時間をかけ、とても迷いました。

でも自分のような技術、体力、気持ちがないような人間は、ここにいてもなんの役にも立たないと思いました。

だれかに迷惑をかけてまで生きる価値は、わたしにはありません。

なので死にます。

この遺書に書かれていた、「技術、体力、気持ちがないような人間は、ここにいてもなんの役にも立たない」という言葉は、上司が、この青年に常に激しく浴びせていた言葉そのものだった。

また、「辞めてしまえ、帰れ、お前のような人間は必要ない」という言葉も浴びせており、ヘルメットの頭を殴ってもいた。

最後に

部下は上司を選べません。生活をするための仕事が、生活自体を奪ってしまうのは非常に悲しく酷なことではないでしょうか?

過労やパワハラやセクハラを原因とする自殺をなくすためには、労働基準法を順守しない経営者の罰則強化とパワハラ・セクハラ言動に対して、上司及び会社に対する慰謝料請求を速やかに行い、人間の尊厳の回復措置を取るための報復措置を急ぐことですね。

精神的被害の早期回復。それが根付けば、パワハラ・セクハラも減るのではないでしょうか?

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内藤 政信 (弁護士)優和綜合法律事務所

第一東京弁護士会所属 当事務所は錦糸町で30年以上の弁護士経験を誇る弁護士が設立した事務所です。豊富な経験に基づく適切な事件解決と依頼者への親身な対応で地域の皆様からご好評をいただいております。

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