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相続・事業承継を経験した当事者として、依頼者の心に寄り添うことをモットーとする、皿谷将弁護士にインタビュー。のアイキャッチ

相続・事業承継を経験した当事者として、依頼者の心に寄り添うことをモットーとする、皿谷将弁護士にインタビュー。

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2018年04月11日 公開
相続・事業承継を経験した当事者として、依頼者の心に寄り添うことをモットーとする、皿谷将弁護士にインタビュー。のアイキャッチ

今回はセンチュリー法律事務所の皿谷将弁護士にインタビューをさせていただきました。
皿谷先生は、地元の税理士法人の代表も務める弁護士先生です。
先生のお人柄を中心に、主に依頼を受ける法律顧問業務、遺産相続や事業承継についてお話をお伺いしてきました。

 

■センチュリー法律事務所に関して

---センチュリー法律事務所の特色、強みを教えてください。

企業法務案件が多いですが、その中でも、事業再生とM&Aの案件が特に多いです。
これらの分野のノウハウが所内に蓄積されているということは、実際に案件を進める上で重要なことだと思います。

あとは、やはり、非常に困難な案件であっても、最後まで諦めない粘り強さが、一番の強みだと思います。
オフィスは大手町の東京サンケイビルですので、新幹線でお越し頂く際にも、東京駅から近くて便利です。
また、大手町駅直結ですので、雨の日でもお召し物を濡らすことなくお越し頂けます。

センチュリー法律事務所 皿谷将 弁護士
センチュリー法律事務所 皿谷将 弁護士

 

■皿谷将弁護士について

---現在、先生がご自身でご依頼を受けている事案、事件には、どういった内容が多いですか?

企業から個人まで広くご依頼を頂戴しておりますが、たとえば、法律顧問業務、相続、事業承継や、裁判、事業再生、M&A、株式会社の解散・清算、といったところでしょうか。
地元の山形に関係するお客様も多いです。

また、もともとの案件が解決した後に、そのまま顧問先になってくださり、長くお付き合いをさせて頂くお客様もいらっしゃいます。
最近は企業からのご相談ですと、人事労務絡みのご相談が増えています。

今、労働者の権利意識がかなり高まっていると感じます。
今も、そういったものが、経営者にどこまで浸透しているのか疑問を感じるときもありますが、最近は労働者のほうで、そういう権利があるということに目覚めているところがあるように強く感じます。

経営者にとっては、大変な時代になったと思います。
経営者にとっては労働法を守ることが会社を守ることになりますし、労働者にとっては権利があることを自覚することで自分の身を守るべく争うことができます。
経営者と労働者は、いわば合わせ鏡のような状態にあるといえます。
あとは、企業の経営者だけでなく、新規の個人のお客様からも、相続に関するご相談をお受けすることが増えておりますね。

---相続というのは、具体的には、どのような相談が多いのですか?

たとえば、企業の経営者であれば、やはり事業承継絡みのご相談が多いです。

ご子息に会社を継がせるような親族内承継、会社の番頭さんに会社を継がせるような親族外承継、社外の第三者に会社を買って頂くようなM&A、といった各種の手法につきアドバイスいたします。

ただ、経営者の方でなくとも、たとえば、兄弟の間で遺産分割が揉めてしまっているというお話しはもちろんありますし、親の借金を継ぎたくないから相続放棄したいとか、遺言を作りたいということで、ご相談頂くことがあります。

センチュリー法律事務所 皿谷将 弁護士

---遺言って、作っておいた方が良いのでしょうか?

実は、遺言は、早めに作成しておいた方がいいと考えております。
特に、お子様のいらっしゃらないご夫婦は、是非お早めに、とお勧めしたいです。
そういったご夫婦のどちらかが亡くなった場合、仮にその亡くなった方にご両親・ご兄弟がいらっしゃる場合には、そのご両親・ご兄弟も相続人になることがあります。

この点を誤解されている方も意外と多かったりします。
こういった場合に備えて、専門家に相談して、早めにプランニングをしておくことが実は望ましいです。

また、遺言は、実は、何度でも更新できますし、最後に作成したもののみが有効となります。
公証役場に行って、公正証書で遺言を作った後でも、何度でも作り直せるのです。
そのため、「ライフステージに合わせて、遺言を更新していく」ということが望ましいと思いますし、そういった感覚がもっと普及していくと良いなあと考えております。
遺言は、残された家族への最後のプレゼントです。
それと、相続は、どうしても税務との関係を理解することが重要です。
相続税を無視した遺言がたまにあるとも聞き及んでおります。
弁護士としても、多少なりとも税務の勉強が必要なのかなと思います。

---遺言ひとつとっても、色々と考えることがあるのですね。では、先生の経営していらっしゃる、税理士法人皿谷税理士事務所について教えてください。

私の父は、山形で税理士事務所を経営する税理士でしたが、2015年(平成27年)に突然倒れ、そのまま息を引き取ってしまいました。

私は、自ら税理士登録して税理士法人を設立して、父の税理士事務所の事業承継を実行し、今に至ります。
基本的には東京を拠点としておりますが、毎月、東京と山形を行ったり来たりしております。

--そうなんですね。皿谷先生が弁護士を目指した理由、きっかけを教えてください。

実家の祖父母がそば屋、父が税理士事務所を経営しており、その他の親戚にも自営業者や有資格者が多いことから、自分もそういった職業に就きたいと思っていました。

父と同じ税理士という選択や、公認会計士という道もあったと思いますが、弁護士であれば、社会の様々なところに関わっていけるだろうという漠然とした思いもありました。
そのため、中学1年生の頃に、弁護士を目指すことにしました。

---その中で弁護士を選んだ基準は何ですか?

やはり、税理士は法律業務ができませんので、紛争になってしまうと、基本的に、裁判などで、弁護士の手を借りるほかありません。
また、幼い頃なので、あまり理解はできておりませんでしたが、税理士は、どうしても経営者相手のことが多いですし、できることも、数字に関すること、経理処理、会計、税金のことに限られてしまうような気がしていました。
なんとなく「税理士業務には限界があるのでは」と思い、弁護士がいいかなと漠然と思いました。

私は本当は経営や経済に興味があり、学部もそっちにしたいぐらいでしたが、弁護士になりたいという希望が先にあったので、法学部に入りました。
そうして法律の勉強を始めたのですが、父から「士業たるもの、財務諸表ぐらいは読めないと駄目だ、数字に弱い弁護士にはなるな」と言われ、大学生のときに少しだけ簿記をかじりました。

---皿谷先生がお仕事で一番大切にしていること、気をつけていることは何ですか?

依頼者とのコミュニケーションです。
客観的に見てどのような選択が最善なのかという観点と、依頼者にとって満足のいく結論が何なのかという観点の、両方を念頭に置くことです。

前者だけ考えると、依頼者の気持ちが置いてけぼりになるおそれがありますし、後者だけ考えると、法律家としてきちんと果たすべき役割を果たさないという結果にもなりかねません。
そのあたりの兼ね合いが難しいなと思いますが、最終的には依頼者とのコミュニケーションを重ねて、ベターな結論を目指すことになると思います。
同じ結論になるとしても、プロセスが違うと満足度も違うと思います。
そのような意味でも、依頼者の話を丹念に聞くことを、大切にしております。

---皿谷先生の苦労話はありますか?

やはり1年目は一番大変でした。
ここは事業再生が多い事務所で、私も事業再生がやりたくてここに入りましたが、事業再生は総合格闘技のようなところがあります。
破産法とか民事再生法とか、法律の勉強だけでは足りません。

税務、会計、金融、社会保険といった、社会に出たことがない状態では知らなかった言葉がたくさん入ってきたので、勉強の毎日でしたが、年々負担は少なくなって、より能動的に仕事ができるようになったかなと感じております。

あとは、税理士法人を設立するときが大変でした。
父が急に亡くなって、「さあ、どうする」となったときに、決断をしたところがあります。
税理士法人を設立し、一方で自分は弁護士として生き続けるとして、どうやって父の事務所を残せるのか、従業員の雇用を守れるのか、地元でのお客様の信頼を繋ぐことができるのか、色々と考えることが多くて、大変な時期もありましたが、まあ勉強になりました。

---そこでお聞きしたいのですが、税理士法人を設立するとなったとき、一番の原動力となったのは、どういった思いでしたか?

自分が税理士だけになるのではなく、やはり弁護士として生きていくのだと決意したところが、自分の中では一番大きいと思っています。

父が息を引き取る直前に、私が父の部屋を整理していたら、1枚の日めくりカレンダーが出てきました。
それは2012年(平成24年)9月11日のカレンダーでした。
その日は私の司法試験の合格発表の日でした。
父は、その日のカレンダーを、私に何も語ることなく、2年以上も持ち続けていたのです。
思い返せば、私が司法試験に合格したときに、父は涙を流して喜んでいました。
私の記憶の限りでは、私が父の涙を見たのは、そのときが最初で最後でした。
父は、私が弁護士になったことを、大変喜んでくれていました。

また、私が父の本棚を整理していたところ、倒産法や事業再生の分野の、弁護士が読むような専門的な書籍がたくさん置いてあるのを発見しました。
おそらく、父は、私と一緒に仕事をしたいと思っており、その日のためにこっそりと勉強をしていたのだ、と直感しました。
「今の職場で弁護士として働くのを諦めて、税理士になって山形に帰るのも1つの合理的な選択だと思うけれども、果たして、父がそれを見て喜ぶだろうか。むしろ、弁護士の仕事をしっかりと続けていかないと、逆に父の意に反するのではないか。」そう思いました。

このような経緯で、税理士もやるけれど、弁護士として生き抜いていく、という選択というか決断をしたということが、自分としては一番大きいところです。
あとは、やはり、父の作った事務所をゼロにするのは、なんだかんだで忍びないという思いもありました。
生きているうちに父に恩返しができなかった分、従業員とお客様を含め、地域に恩返しをしていきたいなと思います。
税理士法人の運営には、それなりの時間と神経を使っているので、無理をして乗り切っているところはありますが、最近は両方やっていけそうな気がしています。

センチュリー法律事務所 皿谷将 弁護士

 

■お仕事に関して

---弁護士のお仕事についてのやりがいは何ですか?

やはり、苦労して解決にたどり着いた後、依頼者の方に喜んで頂けたときには、「弁護士になって良かったなあ」と思います。
これに尽きるかと思います。

1年、2年と続く案件もあるのですが、最初に依頼者の方がいらっしゃったとき、あんなに大変そうだったのに、案件が終わって晴れ晴れとした表情をされていると、これはよかったと思います。
また、結構長い間かけて苦労してやってきたことがようやく解決したとなると、自分としても報われた気持ちになります。

---企業またはビジネスと弁護士の関わりで大切なことは何ですか?

長期的かつ継続的な信頼関係を築いていけるようになることが大切だと思います。
そのためには、法律分野の専門性だけでなく、経営やビジネスに対する理解を含む、幅広い知見を有することが、弁護士にとっては重要だと思います。

特に事業再生案件では、ビジネスの現場にすごく近いところにいると思います。
資金繰りを見なければなりません。会社の資金繰りが一番で、資金繰りが破綻してしまうと、会社としては倒産するしかありません。

会社のビジネスモデルや商流がどうなっているのか、あとはどこが売り上げの柱なのか、どこでお金が入ってくるのかなど、そのビジネスについての理解が重要になってきます。

---今後、先生が関心のある分野、伸ばしていきたい分野は何ですか?

基本的には相続・事業承継の分野ですが、より広く、本格的な人口減少社会の到来にあたり、地方経済の内実を知る弁護士として何ができるのか、模索していきたいと考えております。

東京と山形を行き来していると特に強く感じます。
大手町から地下鉄で東京駅まで行き、東京駅から新幹線で山形駅まで行って、さらに山形駅から電車を乗り継いで地元まで行くのですが、全然違う世界です。
東京は今でも高層ビルがどんどん建つし、人もたくさんいますが、山形は数年前に比べても明らかに、人が少なくなって、空き地・空き家が増えて、静かになってきております。

また、山形は、廃業する企業が着実に増えていますし、お葬式の数が非常に多いです。
若い人はますます少なくなってきており、企業にとっては若手の従業員を雇うことが難しくなってきています。
最近、東京から地方へ移住する若者が増えていると聞きます。
でも、それをはるかに上回る規模で、当面の間、地方の人口は減少し続けていきます。
焼け石に水と言っても過言ではないと思います。
このまま何も対応策を講じなければ、山形だけでなく、大都市圏以外の日本全体において、経済活動どころか日常生活にまで支障が生じてくることは明らかだと思います。

こういった危機に、弁護士としてどうコミットしていくべきか、自分に果たして何ができるのか、生涯にわたって考えていきたいと思います。

センチュリー法律事務所 皿谷将 弁護士

 

■最後に

---これまでの弁護士業5年間弱を振り返って見ていかがでしょうか?

父が亡くなったのが3年前でした。
私は、「弁護士生活にようやく慣れて来たかな・・・」と思った矢先に父が亡くなったので、果たしてこの先どうなるのかと不安でしたが、それは税理士事務所の従業員も同じだったと思います。税理士事務所のお客様も、どうなるのかなと思って見ていたと思います。

税理士法人として父の事務所を残せたこと、お客様にも関係を続けて頂けていることは良かったと思いますが、それにしても、3年前までは、まさかこんな展開になるとは思っていなかったです。
そのときに一つの大きな決断をしたことで、「自分の人生は、自分の責任で、自分で決断して、生き抜いていくしかないのだ」と少し腹をくくれたところがあるように思います。

また、今、所属している、センチュリー法律事務所の所長弁護士の先生及び皆様方には、このような勝手をお許し頂き、本当に感謝しております。
そして、日々の業務に尽力頂いている従業員各位、父の亡き後にも関係を続けて頂いているお客様各位には、心より御礼申し上げたく存じます。
まだまだ未熟だなと反省する点も多々ありますので、日々精進を重ねて参りたいと改めて思います。

---今後の皿谷先生のビジョンや方向性を教えてください。

「変化に対応する」というのが一番大きいです。
私は、健康だったら、あと30年ちょっと働くことになるかと思いますが、今から30年前というと、1988年、バブル前夜です。

その時代から今の時代を想像できたかというと、絶対想像できなかったと思います。
その30年の間にバブルがあり、はじけ、銀行などでさえも破たんするような時代になりました。
拓銀が破たんし、山一證券が自主廃業し、長銀も破たんしています。
その後に、景気が回復してきたと思ったら、リーマン・ショックになりました。
そんな時代の変化を読み解くのは、到底不可能だと思います。

これから30年は、もっと変化があるんじゃないか、と思っています。
そういう時代でも、対応していけるようにしたいと思います。
チャールズ・ダーウィンという人も言っておりますが、生き残ってきた種というのは、強いから生き残ったのではなくて、変化に対応できるから生き残っているというような言葉もありますし、やっぱり時代の潮目が変わったときに、その変化に対応する力が重要だと思います。
不確実で変化の大きい社会が到来すると思いますが、変化を恐れることなく、変化に柔軟に対応して参りたいと思います。

---最後に記事を見てくれた方、相談に来られる方にメッセージをお願いいたします。

まずは、どうぞお気兼ねなくご相談ください。
最初はみんな不安です。
一緒に解決を目指しましょう。

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皿谷 将 (東京弁護士会所属 / センチュリー法律事務所)

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編集部

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