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【偉人の遺言と遺産から学ぼう】白洲次郎の遺言とつかこうへいの最後の言葉

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2016年10月06日 公開
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【偉人の遺言と遺産から学ぼう】森鷗外の遺言と夏目漱石の遺産に続き、第2弾は白洲次郎さんの遺言とつかこうへいさんの最後の言葉を触れていきたいと思います。

前回に続き、優和綜合法律事務所 内藤 政信 弁護士に教えて頂きました。

白洲次郎の遺言

白洲次郎(しらすじろう)さんは、兵庫生まれ。若くしてイギリスに留学、ケンブリッジに学ぶ。

第二次世界大戦にあたっては、参戦当初より日本の敗戦を見抜き鶴川に移住、農業に従事する。戦後、吉田茂首相に請われてGHQとの折衝にあたるが、GHQ側の印象は「従順ならざる唯一の日本人」。高官にケンブリッジ仕込みの英語をほめられると、返す刀で「あなたの英語も、もう少し勉強なされば一流になれますよ」とやりこめた。その人となりを神戸一中の同級・今日出海は「野人」と評している。日本国憲法の成立に深くかかわり、政界入りを求める声も強かったが、生涯在野を貫き、いくつもの会社の経営に携わる。

出典:http://buaiso.com/about_buaiso/jiro.html

没後1990年代前半からメディアで取り上げられることが増えてきており、宝塚歌劇でも白洲次郎さんを題材にした演目でも話題を呼びました。

1902年2月17日生 – 1985年11月28日没 満83歳

著名な遺言書

遺言者白洲次郎は、この遺言書で次の通り遺言する。

人は、役割を果たしたら風のように去るべきである。

よって、

白洲次郎 遺言書

出典:旧白洲邸武相荘(http://buaiso.com/)

葬式無用

戒名不用

昭和55年5月

東京 鶴川 武相荘にて

白洲 次郎

妻   正子

長男  春正

次男  兼正

長女  桂子

付言事項

僕は右利きです。でも夜は左。

最後に残した言葉は、「右利きです。夜は左……」。 注射のため利き腕をたずねた看護婦に、そう答えたそうです。「夜は左」というのは酒飲みという意味です。

著名な遺言です。

遺族も、遺言に従い、親戚一同、棺の前で酒盛りをしただけで、葬儀は行わず、戒名もありませんでした。このような遺言を残せれば、幸せな往生このうえないことでしょう。現世にしがらみがないですね。

おそらく、遺族がもめるようなことはないという前提があったのでしょうか。さっぱりしたものです。

但し、現在の遺言の形式としては、日付がないため無効になります。

氏は、連合国占領下の日本で、吉田茂の側近として活躍し、後に実業家として多くの企業の役員を歴任しています。NHKでも、何度も取り上げた人物であるから、多くの人が知っている人物でしょう。

氏の言動も面白く、

例えば人に好かれようと思って、仕事をするな。むしろ半分の人には嫌われるように仕事をしないと、よい仕事はできない。

地位が上がれば役得ではなく、役損というものがあるんだよ。

今の若い人に、一番足りないのは勇気だ。「そういうことを言ったら損する」ってことばかり考えている。

人様にしかられたくらいで引っ込むような心臓は、持ち合わせがない。

自分よりは目下と思われる人間には親切にしろよ。

ぶれない人間は格好いいですね。そのためには自分の生き方の軸を持っていないといけないと感じさせる生き様だったのではないでしょうか。

つかこうへいの最後の言葉

本名は、金 峰雄(キム・ボンウン、김봉웅)。日本国内での通名、金原 峰雄(かねはら みねお)。

福岡県嘉穂郡嘉穂町(現・嘉麻市)牛隈生まれ。三男一女の二男。血液型A型。生前は東京都北区に在住し、同区のアンバサダーも務めた。

出典:Wikipedia

1948年4月24日生 – 2010年7月10日没 満62歳

氏は、亡くなったら公開して欲しいと、メッセージをスタッフに託した。

友人、知人の皆様、つかこうへいでございます。

思えば恥の多い人生でございました。

先に逝くものは、後に残る人を煩わせてはならないと思っています 。

私には信仰する宗教もありませんし、戒名も墓も作ろうとは思っておりません。

通夜、葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます。

しばらくしたら、娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています。

今までの過分なる御厚意、本当にありがとうございます。

2010年1月1日

つかこうへい

葬儀もいらない、戒名もいらない。

白洲さんと同じですね。

つかこうへい氏は、在日韓国人2世で、国籍は大韓民国。

直木賞ほか、作家として、演出家として、数々の賞を受賞しています。

著名な作品は、なんといっても、蒲田行進曲、熱海殺人事件。

氏の指導を受けた、俳優や演劇人はあまりにも多く、作品も膨大です

紫綬褒章及び旭日小綬章を受賞しています。

現在では、散骨を希望される方も増えてきましたが、つかこうへい氏は、国籍は韓国でありますが、活動の拠点は日本であったことから、両国を尊重して日本と韓国の間での散骨を希望されたのでしょうか。

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