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何故、相続時に生命保険があるとよいのか?

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更新日:2018年12月27日
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賢者に学ぶ相続の作法

家族が亡くなってみないとわからないのが相続の難しいところです。体験して初めてわかる苦労。こんなことなら事前に準備をしておけばよかった・・・と思うのが大半の人の感想です。

相続時に皆さん一様に悩むのが費用負担の問題です。

  • 亡くなった方の医療費や介護費用の清算では誰がお金を立て替えるの?
  • 葬儀費用は誰が負担するの?
  • 病院への支払いはクレジットカードを使えるケースも増えてきましたが、葬儀代も使えるでしょうか?

「そもそもそんなにお金がない!」という方もいるでしょう。そんな時にお役に立つのが生命保険なのです。「俺は生命保険が大嫌いなんだ!」という頑固なお父様ほど、ご家族とのコミュニケーションが取れていないという視点で論じると、生命保険の必要性が高いのです。一方、家族観のコミュニケーションが密に取れている場合は、資金負担という意味では生命保険の必要性は薄れます。

生命保険の換金力

実は、生命保険の優れた性質の一つに換金性(専門的には流動性)があります。すなわち、すぐにお金が引き出せるという特徴があるのです。そんなの当たり前でしょう?と思うかもしれませんが、亡くなった方の預貯金は金融機関によって凍結されます。お金を引き出す(解約)には、ご遺族全員の同意であったり、法的に有効な遺言が必要であったりします。

賢い人は、そんな事態が来ることを当然予想しますから、生命保険に加入し喪主になりそうな方を生命保険金の受取人に指定します。凡人は、そのうち準備すれば大丈夫だろうと呑気に考えて、加齢とともに健康状態が悪くなり生命保険への加入が難しくなり、意思決定能力の衰えとともに、生命保険に加入する気力もなくなります。結局何もしないで、相続を待つ。

遺言よりも生命保険の優れている点は?

相続の準備としては遺言が一般的ですが、遺言にも種類があります。法的に有効な書類として作成する公正証書遺言。自分で書く自筆証書遺言です。他にも秘密証書遺言などがありますが、最初の2つだけ覚えておけば問題ないでしょう。

公正証書遺言があったとしても、金融機関の口座を解約するにはたくさんの書類が必要です。例えば、戸籍謄本を求められたり、遺言自体も必要です。金融機関様に書類を整えるだけでも時間と費用がかかります。

自筆証書遺言であれば、検認という内容確認の作業が裁判所で行われますので、書類の手配の他に、時間とお金とスケジュール調整が必要なのです。色々所定の手続きが終わるころには、相続開始から1か月から2か月位経過していることもザラです。

その点、生命保険は受取人さえ指定してれば、保険金請求書に必要事項を記入の上、死亡診断書に病院等で記入をしてもらえば、直ちに保険会社は保険金を受取人の口座に振り込みます。ただし、この場合保険金受取人が「法定相続人」となっていたり、複数の保険金受取人が必要な場合には、手続きが長引く可能性がありますので要注意です。

相続時に生命保険が不要な人は?

タンス預金が500万円程度ある方は、換金性目的の生命保険加入は必要ありません。ただし、ご家族にもタンス預金の存在を知らしめる必要がありますので、内緒はご法度です。また、家族に伝えるとこっそり使われてしまうかもしれません。泥棒に盗られてしまうことだって考えられますので、セキュリティーには気を付けましょう。

賢者に学ぶには

賢者は歴史に学び、凡人は経験に学ぶと言います。つまり、相続においては皆凡人。

どんなに仕事ができようが、人徳があろうが、亡くなってしまえば同じこと。一人の人間でしかありません。困るのは残された家族なのです。

「俺の目の黒いうちは大丈夫」などとおっしゃる男性もいらっしゃいますが、大切なのは目の黒さが失われてからなのです。自分でどんなに準備をしていても、ご家族に伝わっていなければ意味がありません。

実践しない相続の準備はただの予習であり、自己満足に過ぎないのです。

この記事の著者

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高橋成壽 (保険関係)相続センター神奈川

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