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親に勘当された(親子の縁を切った)まま親が亡くなった場合、相続はされるのか?

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2016年10月06日 公開
親に勘当された(親子の縁を切った)まま親が亡くなった場合、相続はされるのか?のアイキャッチ

ドラマで「このバカ野郎!勘当だ!出て行け!二度と顔を見せるな!」

などと、父親に勘当されるシーンをよく見ますよね。

現実でも、「親子の縁を切る」などで親子関係が疎遠な方がいらっしゃるケースもよく聞きます。

そういった場合、相続はどうなるのでしょうか?

法律上、「勘当」「親子の縁を切る」は意味がある?

そもそも、「勘当」や「親子の縁を切る」という行為自体が認められるのでしょうか?

答えは「ノー」です。法律上、どんなに仲が悪かろうと親子の縁は切れません。

子供に遺産相続させないことは可能か?

子供のしたことが許せない!将来、自分の財産は渡したくない!と強く思う親御さんもいらっしゃるかと思います。

その場合、どんな手続きが考えられるのでしょうか?

参考として2つほど挙げてみます!

「公正証書遺言」を利用する

例えば、子供が2人いた場合、「そのうち1人だけに全てを相続させる」という内容で公正証書遺言(公証役場で公証人に作成してもらう遺言=公的に認められる遺言書)を遺しておくという方法です。

「相続廃除」を申し立てる

家庭裁判所で「相続廃除」の手続きを申し立てる

以上の2つを細かく解説していきます!

「公正証書遺言」を遺した場合

公正証書遺言を書いて公的に証明された遺言書で1人だけに相続させようとしたとします。

その場合、親御さんの意思が反映される可能性は高くなりますが、勘当したお子さんへ財産は一切相続されないのでしょうか?

実は、そうはなりません。

「法律上、仲が悪かろうと親子関係であることに変わりはありません。」

民法で、親が死んだ場合、その遺産は直系の相続人が相続する権利を法律で認めています。

この権利は、公正証書遺言よりも有効になっていて、例え遺言書に「一切相続はさせない」と記載があっても最低限の相続分は受け取れるように法律で認められています。

この権利やその相続分のことを遺留分と言います。

あくまでもお子さんの権利として法の下では平等な権利として定められています。

相続廃除を申し立てた場合

相続廃除とは、亡くなった方(故人・被相続人)の意思によって相続権を奪う制度です。

この制度は、ある条件を満たし家庭裁判所が認めた場合に限り、最低限受け取れる公正証書遺言」遺した場合の「遺留分」の権利を否定します。

相続廃除の手続き方法

  1. 申し立てをする人(本人)の住所を管轄している家庭裁判所に申し立てる
  2. 公正証書遺言で予め相続廃除の意思を書き記しておく。亡くなった後に、遺言執行者が家庭裁判所に申し立てを行う。

相続廃除を申し立てをすると

家庭裁判所で調停、もしくは審判で厳格に審理されます。裁判所で決定されるかどうかは内容次第となります。

相続廃除が認められる条件とは何でしょうか?

相続廃除が認められる要件

民法第892条(推定相続人の廃除)には

遺留分を有する推定相続人(相続が開始した場合に相続人となるべき者をいう。以下同じ。)が、被相続人に対して虐待をし、若しくはこれに重大な侮辱を加えたとき、又は推定相続人にその他の著しい非行があったときは、被相続人は、その推定相続人の廃除を家庭裁判所に請求することができる。

と記載されています。内容をまとめると

  1. 被相続人(亡くなった方)に対する虐待
  2. 被相続人(亡くなった方)に対する重大な侮辱
  3. その他著しい非行

    例)

    被相続人(亡くなった方)の財産を不当に処分してしまった

    繰り返し多額の借金を作りその度に故人に弁済させた

    浪費・遊興・犯罪行為などで親を泣かせる行為を繰り返した

    重大な犯罪を犯し有罪判決を受けた

    など

これらの要件を満たした上で、裁判所がどのように判断するかで相続廃除が認められるか決まります。

過去に、相続廃除が認められない実例も多数あります。

もし、相続人の排除をしたい方は弁護士などにご相談してみるのはいかがでしょうか?

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古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

相続は、どなたにも身近で起きる出来事です、しかし、感情で揉めてしまったり話し合いで解決出来ないことも少なくありません。 相続時には色々なトラブル・悩みが発生するものです、私の40年間という弁護士経験のを元に事例や状況に沿って対処法を電話でも解説可能...

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